フロアコーティングは艶あり?艶なし?どちらが適しているのか解説!
艶ありか艶なしか、フロアコーティングを依頼する際にどちらにするか迷う人も少なくないようです。見た目だけで選ぼうとすれば、施工してから「こんなはずじゃなかった」と後悔することになるかもしれないので注意が必要です。艶ありと艶なし、どのような違いがあるのか、使い分け方も紹介しますので参考にしてみてください。
美しさと耐久性を両立するならやはり艶あり
まず艶ありのフロアコーティングの特徴から説明しましょう。艶のあるフロアコーティングといえば、シリコンコーティングやUVコーティングがあげられます。
シリコンコーティングはシリコン樹脂が含まれているコーティングで、適度な光沢が出るのが特徴です。UVコーティングは、強い光沢が出るのが特徴です。どちらも艶のある美しさが出るだけでなく、耐久性も両立できるフロアコーティングになります。
美しい艶の秘密は光の正反射
艶ありのフロアコーティングは、コーティング剤そのものが光っているのではなく、コーティングされた床に光があたり「正反射」することから光っているように見えるのです。正反射という言葉は耳慣れないかもしれませんが、「乱反射」なら聞いたことがあるのではないでしょうか。
光が乱反射するということなら、反射する光が散らばってしまうためそれほど艶が出ることはありません。光が散らばらない正反射するからこそ、ツヤツヤの床に仕上がります。ただし、光が正反射し艶のある床に仕上がるのは、艶の出るシリコンコーティングやUVコーティングを選んで施工するから。だからこそツヤツヤになるのです。
艶ありフロアコーティングの耐久性は?
シリコンコーティングの場合は耐用年数が5年から10年程度、UVコーティングの場合はそれよりも長く20年以上だといわれています。耐用年数が長いUVコーティングは、シリコンコーティングよりも費用が高くなります。もっとも安価なフロアコーティングにアクリル系(ワックス)がありますが、こちらは耐久性がないので塗り直しを頻繁に行う必要があるでしょう。
自然な風合いを保ちたいなら艶なし
ツヤツヤしすぎるのは抵抗がある、そんな人なら艶なしのフロアコーティングを選びましょう。艶なしのフロアコーティングなら自然な風合いを保つことができ、床が主張過ぎることがありません。落ち着いた雰囲気の部屋なら光沢が控えめの床にすれば、統一感があり高級感を出すこともできるでしょう。艶なしのフロアコーティングといえば、ガラスコーティングがあげられます。
まったく艶がないわけではない
「艶なし」といいますが、まったく艶が出ないというわけではありません。ガラスコーティングは艶の段階が1分艶~3分艶あり、艶の程度を好みに合わせて選ぶことができます。ガラスコーティングの耐用年数は10年程度と長いですが、水や溶剤、洗剤にも強く耐久性が高くなっており、紫外線カット効果もあることから費用が高めになります。
自然な仕上がりのフロアコーティング
艶なし、というよりも艶控えめのガラスコーティングは、床の木目を活かした自然な仕上がりになるという特徴があります。ですから、気に入って選んだ床材の風合いを壊したくない人にもガラスコーティングはおすすめできるでしょう。
フロアコーティングの艶ありと艶なしの使い分け方とは
フロアコーティングの艶ありと艶なしの使い分けることで、より満足できる仕上がりになるでしょう。まず、艶ありと艶なしそれぞれのメリットについて見ていきましょう。
艶ありフロアコーディングのメリットは?
艶があることで室内が明るくなり、床を美しく見せ高級感を出すことができるでしょう。コーティングをしていない床や艶なしのコーティングに比べ、見た目の変化が大きく満足感が得られるのも艶ありフロアコーディングの特徴・メリットです。また、艶ありフロアコーディングに使用するコーティング剤はグリップ力が高く、滑りにくいというメリットがあります。
艶なしフロアコーディングのメリットは?
上記でも触れたように、床の木目を活かした自然な仕上がりになるので、部屋の雰囲気がガラッと変わってしまうことはありません。ナチュラルなイメージで部屋づくりをしたい人なら、床だけが浮いてしまうようなツヤツヤのフロアコーティングは避けたほうがいいでしょう。また、ツヤツヤの床よりもホコリが目立ちにくいというメリット、そして素足で歩いた時の足裏の皮脂が残りにくいというメリットもあります。
どのように使い分ける?
艶なしのガラスコーティングは床の素材の雰囲気を変えたくない場合におすすめ、そして硬度が高いため傷つきにくく長持ちするので、頻繁に塗り替えたくない人にもおすすめです。艶ありのフロアコーティングは、部屋を明るい印象にしたい場合や小さな子どもやペットがいる家庭にもおすすめです。
艶ありフロアコーディングに用いるコーティング剤の中にはすべり止め効果がある製品もあり、子どもが走り回りすべって転んでしまうことを防げますし、適度なグリップが効くことでペットも歩きやすくストレスになりにくいでしょう。
まとめ
艶ありか艶なしか、フロアコーディングはまず自分や家族の好みを優先させることが多いもかもしれません。ツヤツヤの床か素材の風合いを活かせるような床にするか、迷ったときはそれぞれの特徴を把握して家族構成(ペットも含む)、ライフスタイルを考慮して決めるのがおすすめです。費用は長持ちするコーティングであるほど高くなりますが、長い目で見れば決して損をするわけではありませんし、お手入れも楽になるはずです。艶あり、艶なしで迷ってなかなか決められないときには、フロアコーディングのプロである施工業者に相談してみてください。