フロアコーティングの乾燥時間はどのくらい?事前準備は必要?
フロアコーティングは全施工が終了するまでに、ある程度の時間はかかります。
ですから計画的に、準備をしておくだけでも段取りがうまく進みます。一番時間がかかるのが乾燥にかかる時間で、状況や使うコーティング剤によって異なります。事前によく確認してから、スケジュールを組みましょう。
比較的に時間のかからないコーティング剤
乾燥時間が短ければ、全工程を通しても施工時間の短縮できるのでメリットもあります。すでに住んでいる家やオフィスや店舗の場合は、長時間も住居を開けて移動するのは負担が大きいです。そのために少しでも期間を短くできるコーディング剤を選ぶのも1つの賢い方法でしょう。
そこで注目なのが比較的乾燥に時間を要しないウレタンコーティングです。ウレタンの場合は、乾燥時間は約24時間程度で済みます。光沢はやや控えめですが、一般的な暮らしには十分ですし、滑りも十分なのに価格がリーズナブルなのも魅力です。
さらにもっとお手軽なのがUVフロアコーティングです。塗り方によって左右しますが、基本的には乾燥だけなら数時間で済むので、塗る時間を含めても1日程度で完了します。それでも仕上がりはきれいなので、使い勝手の良いフロアコーティングと選ぶ方も増えています。使い勝手や効果をみても、塗るとしっかり滑らかになり光沢も出てきます。
摩擦にも強く耐水性もあるので、日々の生活で役立つ性能で満足度も高いです。少しくらいの引きずりや水をこぼしても、床面の質は変わりません。最近は利便性と質の高さのバランスで人気のフロアコーティング剤です。
しっかりと床をカバーするなら時間がかかっても本格派
比較的時間のかからない種類をあげましたが、それ以外にも耐久性に富んだ種類もあります。もちろんUVでもウレタンでも、一般的な耐久性はクリアしています。しかし、人の出入りが多いとか、質感を高めたいなど、さらにワンランク上のコーティングとして、別の種類を使うこともできます。
しかし、その場合はやはり硬さも出るので、乾燥時間は少し長くなる傾向があります。例えばフロアコーティング剤の中で一番硬いガラスコーティングは、完全に乾くまでに1日から2日間はかかります。
しかし、その分カバー力が高いので傷を跳ね返す、水分からも守ってくれます。ダメージと湿気をブロックするので、長くきれいなままの状態をキープできます。
さらに、もっと乾燥時間がかかるのがシリコンコーティングです。この場合は約24時間以上、できれば48時間程度はあけてからがおすすめです。塗る時間も考えると、しばらくは場所が使えないので覚悟が必要です。
種類によって乾燥に費やす時間も異なるため、場所の使用目的や状況や施工期間などトータルで見て、合う方法を選ぶことが重要です。これらの計画も事前準備の1つとして、意外と見逃せないポイントなのでよく検討しましょう。もちろん、施工をおこなってくれるプロにも相談して、話を詰めておくことも必須です。
準備をしてスムーズに進めて時間をロスしない
種類によって乾燥時間はもとより、施工全体にかかる時間も異なります。短い施工期間で済む優れたコーティング剤も登場してきていますが、それでもその日中にすべてが元通りに部屋で過ごせるということはありません。
そこで少しの時間も無駄にしないことが重要です。そのためには事前準備が欠かせません。というのもコーティングをするには、その空間丸ごと使えなくなり、何もない空っぽの状態にしなくては作業できません。つまり空っぽの状態にしてからが、施工や乾燥時間の目安時間に当てはまります。
家具などを移動する時間は作業にかかる時間にはカウントされていません。スムーズに作業の核心部分がスタートできるようにしておくことが重要です。
まずは置いてある家具や家電など、すべて移動して一切何もない状態にします。臭いが移ってしまうと困るカーテンなども外して移動したほうがおすすめです。
また、その後で掃除もしておきましょう。床にコーティング剤を塗るときには、ほこりや糸くずの上から塗ってしまうと、それがずっと取れなくなってしまいます。そのため、清掃と簡単に水拭きなどしてきれいな状態にしておきます。そうすればすぐに塗る施工に入れますので、時間を短縮できますし面倒を減らすこともできます。
塗った後には乾燥時間の他にも定着をより図る時間も必要なので、施工後のスケジュールも余裕をもって計画するようにします。すぐに家具などを搬入すると、乾いても硬さの面で完全ではなく傷になるケースもあります。そのあたりの注意事項も確認するのは、事前のほうがよいです。
目安の時間はありますが、作業の場所の環境によって変わりますので話し合いで計画をすることが一番の要です。そのうえで、先にやっておくことを済ませておくと、実際の施工も余裕をもてますし、余裕があれば細かく質も高く仕上げることができます。まずは計画を入念に立てるのが、最初の一歩であり最重要事項です。