教えて!フロアコーティングの耐久性って何年くらいもつの?
リフォームや新築の折にフロアコーティングを導入する家庭が増えてきましたが、どれくらいの期間もつのでしょうか。耐久性についてよくわからないという人も少なくありませんが、具体的にどれくらいの期間持つのか理解することで、材質を選んで導入することができるでしょう。
素材によって異なるため確認をしよう
フロアコーティングは取り扱う会社によって、素材が異なるため、耐久性の高さも大きく異なることで知られています。もちろん取り扱いによっても多少年数は異なりますが、多くの場合取り扱う企業の技術力と取り扱っているコーティング剤によって耐久年数の異なることが通例です。
具体的にどんなコーティング剤を使用しているのかは、あらかじめコーティングを受け付けている企業のホームページを確認すると掲載されています。掲載されていない場合は事前に電話で問い合わせをおこない、塗料について見積もりをもらって確認するといいでしょう。
耐久性の低い塗料として挙げられているものの一つとして、アクリルコーティングが挙げられていますが、耐久年数は2年です。水溶性のアクリルを使ったコーティングで、非常に低い年数で塗りなおしをしなければなりませんが、剥離しやすいため、お試しで塗ってみたい人向けといえます。また、低価格で工事でき塩に強いため、海辺の別荘や海辺に近い地域に住んでいる人であれば、積極的に選んだほうがいい塗料です。
同じく耐久性の低いコーティングとしては、コーティング剤の中でも比較的歴史のあるウレタンコーティングが挙げられています。摩擦や傷に強く、つやをコントロールしやすい部分や柔軟性の高さが評価されている塗料で、10畳までの部屋なら10万円前後で施工できる安さが魅力です。
ただし、安いために耐久年数は低く、5年程度持てばよいほうといわれているため、自宅に導入する場合には確認してください。
ある程度持つ塗料は10年以上が平均的
シリコンコーティングといわれるコーティング剤は、フロアコーティング独自のツヤを好まない人を中心に人気があるコーティング剤です。ツヤを抑え、ほこりが家の中に舞うのを抑える効果も期待できるため、ペットの毛が家の中を舞うことに抵抗を感じる人向けといえます。
さらに、滑りにくく、水や油をこぼしても床に負担をかけにくいのも特徴で、耐久年数は10年から20年ほどです。ただし、塗りなおしができない素材となっているため、塗る場合には慎重な判断が必要となることを理解して申し込みましょう。
費用としては10畳分で15万円前後とされており、それほど高いとは言えませんが、取り扱う店舗によって多少費用は異なるため、事前に確認してください。それ以外にはセラミックコーティングと呼ばれるコーティング剤があり、こちらも耐久性は10年から15年ほどとなっています。
10畳の部屋を10万円前後でコーティングできる低価格さと、紫外線によって劣化しにくく、ペットや子供、家具を動かしたときにつきやすいひっかき傷を抑える効果も高いです。シリコンコーティングと同様、つやを抑え、自然な仕上がりにしてくれるコーティング剤となっており、硬さと薬品に強い部分を考えるなら理想的といえます。
耐久性の高い素材は費用も高額なので確認を
耐久性の高いコーティング剤としては、UVコーティングとガラスコーティング、さらにダイアコーティングと呼ばれるものがあります。UVコーティングは10畳で20万円以上が平均的な相場ですが、一度施工すると20年から30年程度持つほど耐久年数が高いといわれています。
UVといわれる理由は施工方法にあり、コーティング剤を塗ってから紫外線を照射して乾かす方法を採用しているからです。そのため、紫外線の影響を防ぐことにたけており、床の色あせを防ぐ効果も高く、滑り防止効果が高いため、小さなお子さんやペットのいる家庭でも安心です。
なお、床に物を落としてもコーティング剤が割れてしまうことがないのも、このコーティング剤の大きな特徴といえるでしょう。ガラスコーティングは20年ほど持つコーティング剤で、つやを抑え、自然な床の仕上がりにしてくれます。
10畳あたり15万円前後とUVコーティングよりも割安で硬く、ペットや子供のいたずらによる傷ができにくいのが特徴です。ホルムアルデヒドが含まれていないため、安全にコーティングをしたいと考えている人には最適なコーティング剤といえます。
なお、床の色が変わりにくいのがUVコーティング剤の特徴となっており、いつでも塗ったばかりのような仕上がりに仕上げるのも特徴です。ダイアコーティングは30年以上持つため、1度塗ったら生涯塗りなおしたくないと考えている人には最適な方法といえます。10畳あたり30万円前後と高額ですが、耐久年数の高さや床の美しさを考えると利便性が高いといえるでしょう。
フロアコーティングのコーティング剤は、取り扱っている店舗や技術力によって多少取り扱いが異なっていますが、2年から30年前後が平均的な耐用年数です。お試しで塗るのであれば、2年から5年前後で使用できるものを導入し、その後の床の状況を確認して利用することが望ましいといわれています。
本格的な導入を検討している場合、20年から30年前後を目安として家族で話し合い、導入を検討することが必要となります。耐用年数だけで選んでしまう人もいますが、使用感や仕上がりのツヤ、魅力的な付加価値があるのかどうかチェックしてからコーティングをすると満足できる床の仕上がりになるでしょう。