床暖房のある家はフロアコーティングができないってホント?
寒い冬を過ごすときに床暖房があれば、冷え性の人でも快適に過ごせます。しかしながら、床暖房があるとフロアコーティングはできないのではないかと考える人も多いでしょう。そこで今回は床暖房のある家にフロアコーティングができるかどうかと、床暖房の床に適しているコーティング剤なども解説するので、ぜひ参考にしてください。
床暖房でも施工は可能!
結論からいくと、床暖房でもフロアコーティングの施工は可能です。ただし床暖房が発する熱によって、フロアコーティングが剥がれてきてしまうのではと心配する人も多いかもしれません。床暖房は暖房機能によって床が熱くなりますが、せいぜい30度前後です。
フロアコーティングの耐熱温度は70度のものから、コーティング剤によっては1200度まで耐えられるものもあります。
また、床暖房の床自体にも熱で変形しにくい材質が使われて頑丈に作られているので、フロアコーティングに対する耐久性も優れているといえます。むしろフロアコーティングをしておかないと、床暖房の床は乾燥しやすく傷んでしまう可能性があるのです。床暖房の床の乾燥による劣化を防ぐためにもフロアコーティングはおすすめです。
床暖房の床に適しているコーティング剤とは
床暖房の床に適しているフロアコーティング剤はおもに4種類あります。耐熱性や耐久性、コストなどそれぞれ異なるため比較して適したものを選びましょう。
UVコーティング
UVコーティングは従来、自動車や携帯電話の表面塗装にも使われていた技術です。UVコーティングの大きな特徴としては美しい光沢があり、特殊なコーティング技術によって高級感あるツヤを演出できます。耐久性に関しても擦り傷などに強く、日々の生活で生じる小さな傷を最小限に抑えます。
グリップ力も高いことから、子どもやお年寄りの転倒防止にもつながるのです。耐熱温度は200度のため、床暖房にも安心してコーティングできます。費用面は少し高くなりますが、信頼性の高いフロアコーティング剤です。
ガラスコーティング
床暖房に一番安心なフロアコーティングは、ガラスコーティングです。耐熱温度は1,200度とフロアコーティングの中では最高の耐熱温度となります。またコーティング剤の中でもっともキズに強く、経年によるキズが少ないため、長くきれいな状態を保てます。ペットの引っかきキズが心配な人にはとくにおすすめです。
見た目については抑え目の光沢感ですが、上品で落ち着いた仕上がりとなります。費用面はコーティング剤の中で高額の部類になりますが、一度のコーティングで長期にわたってきれいな状態を保てます。
ウレタンコーティング
ウレタンコーティングは費用面ではもっとも安いコーティング剤です。しかしながら、耐久年数がほかのコーティング剤よりも短いため塗り直しが必要となり、ランニングコストがかかります。耐熱温度は70度とほかのコーティング剤に比べて低めになりますが、床暖房に対しては問題ありません。
そのほかのウレタンコーティングのデメリットとしては、表面に傷がつきやすい点、耐薬性が弱い点があげられます。ただし、一回あたりのコーティング費用はほかのコーティング剤と比べて安いので、塗り直しが可能な場所であればおすすめです。
シリコンコーティング
シリコンコーティングは、コーティング剤の中でもっとも滑りにくいという特徴があります。お年寄りや子どもがいる家庭、ペットを飼われている家ではおすすめのコーティング剤となります。シリコンコーティングは撥水性がありながら、耐薬品性も兼ね備えているため、洗剤を気にしない手軽な掃除が可能です。
光沢感ある仕上がりですが、紫外線を反射し吸収する性能を持っているため紫外線カットの効果もあります。滑りにくいという安心感だけでなく、耐水性や耐薬品性もあるバランスのとれたコーティング剤となります。
プロに相談してみよう!
床暖房のある家にフロアコーティングを検討するのであれば、まずはプロの業者に相談してみましょう。コーティング剤によって特徴や仕上がりが異なりますが、業者の施工次第で仕上がりの出来栄えも変わってきます。初めてのフロアコーティングでどの業者にお願いすればよいか分からない人は、複数社に見積もりを依頼することをおすすめします。
業者選びの際は金額面も重要ですが、親身になって施工を行う信頼性も重要です。フロアコーティングの実績が多い施工業者であれば、住宅の状況に合わせたアドバイスや提案をしてくれるうえ、実績による高い信頼性があります。また、施工後のアフターサービスを行なってくれる業者を選ぶと、施工後にトラブルがあった場合に安心です。
まとめ
床暖房のある家でも耐熱性に優れたコーティング剤を使用することで、フロアコーティングが可能です。いくつかコーティング剤を紹介しましたが、仕上がりや特徴がそれぞれ異なります。初めてフロアコーティングを行う場合は、プロの業者にどのコーティング剤が適しているのか相談してみましょう。