UVコーティングの特徴は？メリット・デメリットを解説！

フロアコーティングを検討する際に数ある種の中から選ぶのは迷うでしょう。今回の記事では、その中でも代表的な種類であると同時に「フローリングを保護する」という本来の目的においてもっとも忠実な、そして効果の高いUVコーティングについて特徴やメリット・デメリットを詳しく解説します。チェックして、参考にしてください。

UVコーティングとは

フロアコーティングの種類にUVコーティングというものがあります。UVカットの眼鏡があるように名前だけを見ると紫外線に強いコーティングを床材に施すことと思う方がいますが、そうではありません。UVコーティングは紫外線から守るコーティングではなく、使われている樹脂の名前のことです。

UVコーティングに使われている樹脂は紫外線硬化樹脂といわれ、紫外線硬化樹脂は特性から紫外線を当てると瞬間硬化する性質があります。この紫外線硬化樹脂の紫外線の英名（ultravioletrays）の略名からUVコーティングというようになりました。一般的なフロアコーティングでは自然乾燥によって夏場で1日～2日、冬場で2日～3日程かけて徐々に硬化させていきますが、UVコーティングは特殊な機械で紫外線を照射することで一瞬にして硬化させます。

この工法で施工することで非常に強く厚い塗膜を形成することができ、傷や薬品に耐性があり、光沢が強い商品となります。特殊な機械を使用することからUVコーティング用のコーティング剤はホームセンターなどで一般販売されていないため、DIYなど自分で施工できません。

UVコーティングを施すメリットは？

UVコーティングを施すメリットは生活上の利便性などからたくさんあります。副次的なメリットもあるので見ていきましょう。

強い保護性能・耐久性

UVコーティングは上で挙げたように強く厚い塗膜を形成するので保護性能が高く、床面保護に求められる性能において、ほかのフロアコーティングと比較すると高い数値をマークしています。分厚い塗膜が紫外線を遮断してくれるので、日差しによるフローリングの劣化を防ぎ、水や洗剤を使用するキッチンの施工に最適です。もちろん水以外の液体をこぼしても問題ありません。耐久性についても、業者問わず20年以上効果が持続するといわれているようです。

施工・修復が容易

紫外線照射による瞬間硬化する性質を活かして、UVコーティングはより短期間・限られた範囲での施工を得意としています。UVコーティングはたった数秒間だけ紫外線照射を行えば完全に硬化してしまうので生活に支障を与えることがあまりなく、硬化したすぐの時点でも水や薬品に溶解しません。施工直後からストレスなく生活ができ、施工自体も家具を置いたままでも可能などよりフレキシブルに行えます。

また、UVコーティングは仮に損傷しても、その部分の被膜を短時間で元通りに復元できる唯一のフロアコーティングでもあります。ほかのコーティングのように補修材の塗布や研磨をする必要がなく、塗料を塗って紫外線照射を行うだけで元通り復元されるのが特徴です。

グリップ性が高く床滑り防止になる

床の傷を防止するだけでなく、UVコーティングは数あるフロアコーティングの中でも抜群のグリップ性(滑りにくさ)を発揮します。小さい子どもや年配者の転倒防止や歩行時の負担緩和に効果があり、幼稚園・保育園、介護施設などの施工例も多く存在します。傷が付きにくい効果と合わせて室内でペットを飼っている家庭にも向いているコーティングだといえるでしょう。

UVコーティングを施すデメリットは？

UVコーティングにはメリットだけでなくデメリットも存在します。施工を検討している場合はデメリットもしっかり理解しておきましょう。

施工費用が高額で、業者・商品の選択肢も少ない

UVコーティングは専用の照射機を必要とし、塗料も種類が少なく流通も限られていることから施工費用が高額になりがちです。ほかの種類のフロアコーティングと比較しても、総じてかなり割高になります。また施工に使用する照射機も高く取り扱う業者が少ないことから、安くて優良な施工業者を探そうとしても、そもそもの選択肢がありません。

UVコーティング特有の失敗・不具合が生じる

UVコーティング独特の工法から、ほかのフロアコーティングでは発生しないありえないUVコーティングならではの不具合があります。代表的なものとして、照射機を長時間、あるいは強い出力で当て過ぎたことによってフローリングを焦げ付かせて変色させてしまう「焼き過ぎ」。もうひとつは反対に照射の時間ないし出力が不足した結果、コーティング剤が硬化していない「硬化不良」があります。とくに前者はフローリング本体を損傷させるため、実際に起きてしまうと深刻な問題になりがちです。

まとめ

UVコーティングの特徴とメリット・デメリットを解説しました。施工費用が割高になるデメリットを差し引いても得られる保護性能や長期間使用できる耐久性が大きいので、UVコーティングは非常に効果的です。数あるフロアコーティングの種類で悩まれているのであれば、記事を参考にUVコーティングを選択肢に加えることをおすすめします。

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