光触媒コーティングが話題!光触媒とはどんなもの?
床をキレイにするフロアコーティングの分野で、現在注目されているシステムが「光触媒」です。この「光触媒」の効果や安全性、さらにどのような場所に取り入れるべきかを紹介しましょう。より快適でクリーンな環境を手に入れたいと考えている人は、注目しておきたい分野です。実際に導入した場合には、どのようなメリットがあるのかも解説します。
光触媒とは?効果・安全性
光触媒とは、環境浄化材の1つです。この材質の表面には、太陽や光が当たると酸化力を発揮する効果があります。この酸化の効果によって、空中に漂う有害物質や有機化合物、細菌除去までも期待できるようです。フロアコーティングにはもちろんのこと、室外の壁面などにも使用されています。
光触媒に使用される酸化チタンは、小さな物質として知られており、長年塗料として使われてきました。そのため、安全性が高く資源問題や環境問題を発生させることの少ない材料としても知られています。その効果は多岐にわたり、タバコやカビなどの嫌な臭いの除去や、アレルギー疾患の原因といわれるホルムアルデヒドを分解することも可能です。
抗菌効果が期待できるという点においても現在注目を集めており、ノロウイルスやインフルエンザ、サルモネラ菌などさまざまなウイルスや細菌に効果があるようです。従来の抗菌剤では防ぐことができなかった、藻類やカビの発生を防ぐこともできるといわれています。これらの効果は、すべて酸化チタンの分解化能力が優れていることに由来するようです。
フロアコーティングや壁のクロスは、時間が経過すると共に汚れたり、黄ばみが発生したりします。しかし、光触媒でコーティングを行えば、セルフクリーニング効果によってキレイな状態をキープできるようです。安全性も高く、効果も充分に期待できる物質といえるでしょう。
光触媒コーティングがおすすめの理由
光触媒コーティングには複数のメリットがあり、とくにおすすめしたいコーティング剤です。おすすめの理由としてはまず、耐用年数が長い点が挙げられます。1度光触媒コーティングを行えば、約20年もつといわれているのです。他の塗料では5~10年が一般的であることを考えると、優れたコーティング剤だといえるでしょう。塗り替えの頻度の少なさは、費用面でも助かるのではないでしょうか。
そして、室内にフロアコーティングを行った場合に優れた点として挙げられるのが、光触媒でコーティングされた床や壁は、水をはじく力を持つことです。水が水滴となって残るのではなくそのまま流れ落ちるので、クリーンな状態を保てるでしょう。さらに油汚れも寄せ付けないので、室内をキレイな状態に保つことができます。このように掃除の手間をはぶけることも、メリットといえるでしょう。
また、上記の効果が弱くなったと感じたときは、光の照射を増やすことで効果をアップできます。光触媒は紫外線によって分解の力を得る材質です。できるだけ日光や照明ランプなど光が当たる場所に設置することで、抗菌・消臭などの効果がアップするでしょう。光と水が同時に当たるような場所に設置すると、クリーニング作用と能力アップを同時に行えます。汚れやすく、多数の人が接触しやすい場所に取り入れたいコーティングです。
光触媒コーティングを取り入れたい施工箇所
光触媒コーティングを取り入れたい場所として挙げられるのが、まずは屋外です。これまでの光触媒は、主に建物の外で使用されてきました。主な事例を挙げると、ドームスタジアムやスポーツ施設などのテント幕の屋根などがあります。屋根は紫外線があたる場所で、天候によっては雨にさらされる箇所です。
現在では技術力の向上と共に、光触媒コーティングを室内でも行えるようになりました。空気清浄機のようにリビングに設置して使用したり、臭いが気になるトイレの壁や床のフロアコーティングにも使用されたりしています。
また、水周りに光触媒コーティングを施すのもおすすめです。キッチンや浴室はカビが発生しやすく、悪臭も気になる場所といえるでしょう。このような場所にコーティングを施すことで、防カビと防臭の効果を期待できます。さらに、掃除の頻度を下げることもできます。
内壁の場合は、できるだけ照明の当たる場所に施工するとよいでしょう。1度施工すれば効果は長続きします。人のよく集まるリビングなどに、光触媒コーティングを施すと効果的でしょう。近年は複数の人が触ることの多いドアノブにコーティングを施す人も増えています。いつまでもキレイな建物を保ちたいという場合は、外壁の光触媒コーティングが有効です。防汚効果もある材質ですから、汚れを寄せ付けず分解できます。効果も長持ちするため、塗り替えの頻度も少ないようです。
光触媒コーティングには複数のメリットが存在します。現在はさまざまな場所に施工することが可能ですので、業者と相談してみましょう。フロアコーティングの場合費用はかかりますが、耐用年数も長く大きなメリットを得られそうです。