フロアコーティングは新築時に施工すべきと言われる理由とは
美しい床がキープできるフロアコーティングですが、施工は新築を建てるときがベストだと言われています。なぜ、新築の家にフロアコーティングがおすすめなのでしょうか。新築時のフロアコーティングがおすすめな理由やフロアコーティングを施すときの注意点、予算について紹介します。フロアコーティングを検討している方は必見です。
新築の家にフロアコーティングがおすすめな理由
フロアコーティングは床を美しく見せてくれるものですが、新築時は家が最もきれいな状態なのに、なぜそこへフロアコーティングを施す必要があるのかと疑問に感じる方も多いかもしれません。新築の家にフロアコーティングがおすすめされる理由をチェックしてみましょう。
■新築時のきれいな床のままキープできる
フロアコーティングといえば、劣化した床の美しさを取り戻すために施されるものと考えられがちですが、本来は、フロアコーティングをしたタイミングの状態を長くキープさせられる施工です。フロアコーティングは床面に艶が出て、美しく見えるように変化させられますが、現状の床にコーティングするものであり、床そのものを変化させられるものではありません。
生活をしてからフローリングを施すと、床についた傷やシミが、状況によってはそのまま残ってしまう可能性もあります。キズや汚れのない新築時は床が一番美しい状態です。フロアコーティングを施して、きれいな状態ができるだけ長く続くようにするのをおすすめします。
■施工の際の家具移動が不要
フロアコーティングは床全体に施工することが多く、施工時は家具や物をすべて移動させる必要があります。家具を入れたり生活したりする前の新築なら、移動の手間や時間がかかりません。特に大型家具やピアノなどは、移動の際に新たに床を傷付けてしまう恐れもあり、施工業者のなかには移動不可としたり、別料金が発生したりします。
■ワックス剥離やキズのリペアが不要で安上がり
フロアコーティングを依頼するときは、施工費用のほかに、過去に塗布したワックスの剥離作業や、傷のリペア費用が発生するのが一般的です。新築のときならそれらの作業はなく、費用も時間もかからず安上がりに済みます。
■乾燥期間を気にせず生活できる
施工後はコーティング液が完全に乾燥し、床に定着するまでに1~数日かかることがあります。使うコーティング材によっては、においが発生するケースも。入居前に施工しておけば、乾燥期間の生活や液剤の臭いなども気にする必要がありません。生活に支障が出ないもの、新築時に施工する大きなメリットです。
■住宅ローンに組み込んで支払いを軽くできる
新築時にフロアコーティングを施せば、フロアコーティングの施工費用を住宅ローンに組み込めることがほとんどです。回数多く分割払いにされるため、一度に支払う額を少なくできます。新築時は特に何かと支払いの多い時期なので、フロアコーティング費用を分割できるのを嬉しく感じる方は多いでしょう。
■施工業者の選択肢が広がる
フロアコーティングはその後長く生活に関わることなので、施工業者選びは慎重に探したいところですが、施工業者のなかには、中古物件の場合の施工を受け付けていないところもあります。新築時のフロアコーティング依頼は、業者から断られる可能性は大変低く、業者選びの選択肢の幅が広がると言えます。
フロアコーティングをする際の注意点
新築時の施工がおすすめされるフロアコーティングですが、フロアコーティングする際には、いくつか注意点があります。
■タイミングに注意
新築時に施工するといっても、施工はタイミングが重要です。新築時にフロアコーティングを施工するベストなタイミングは、新築が完成し、内覧が終わって家具を搬入する前です。新築が完成して家具を入れたあとでは、再度家具を移動させる必要があり、労力や時間がかかってしまいます。
その際に、床に傷をつけてしまう可能性もあり、そうなれば本末転倒だと言えるでしょう。水道や電気を施工に使用する可能性もあります。施工日までにそれらが使えるようにしておくのも忘れずに。施行中は入室できないため、ほかの施工と日程がかぶらないようにスケジュール管理することも大切です。
■内覧時のチェックをしっかりと
新築が完成したあとすぐにフロアコーティングをし、その後、床の傷や凹みなど、何か気になることが見つかっても、住宅の施工業者の保証範囲外とされるケースがあります。床にできた傷や凹みが、家の施工業者によるものなのか、フロアコーティングの施工業者によるものなのかが分からないためです。
新築が完成すると、その後内覧し、家の状態を確認しますが、その後フロアコーティングを施す予定がある方は、内覧のチェックを入念に行い、傷や気になる部分がある場合は、施工業者に再度確認してもらうことをおすすめします。
■業者選びは慎重に
フロアコーティングを業者へ依頼するときは、ホームページや口コミなどで、実績や料金、アフターサービスなどさまざまな角度からチェックし、信頼できる施工業者を探すことが大切です。フロアコーティングは一度施すと、その後何年にも渡り、日々の生活に関わってくるものです。
料金の安さだけにつられてしまい、技術のない業者を選ぶと、かえって床を傷めてしまう可能性があります。納得のいかない施工のために再施工することになると、かえって費用が膨らんでしまいます。フロアコーティングの業者は、さまざまな角度から比較し、納得できるところを選びましょう。
フロアコーティングを検討中なら予算も確保しておこう
新築時に一番準備が必要なものといえば、やはりお金の問題です。予算の管理は大きな買いものときは大変重要です。フロアコーティングで新築の美しい床を長く楽しみたい方は、予算にフロアコーティングの費用も想定しておくのをおすすめします。
フロアコーティングはコーティング材の種類によって、耐用年数や費用の相場が異なります。それぞれの種類のメリットやデメリットを調べて、予算に合うものを選び、新築費用として予算計上しておくと安心でしょう。
ガラスコーティングの場合は、耐用年数が15~25年程度で、50平米にかかる費用は約17~25万円程度、UVコーティングは耐用年数が20~30年程度、50平米にかかる費用は約20~25万円程度、シリコンコーティングなら、耐用年数が10~15年程度と短めですが、約15~20万円程度と費用も控えめです。費用は、効果と耐用年数も同時に考えて決定するのがおすすめです。
フロアコーティングは、生活がスタートしている状態でも施工できます。しかし、最も美しい状態を長くキープし、労力や費用をおさえるためには、新築のときに施工するのがおすすめです。
フロアコーティングを検討するときは、複数社に見積もりを依頼し、技術面や費用面などのバランスが良い、信頼できる業者を選ぶことがポイントです。コーティングされたピカピカの美しいフローリングで、新生活を楽しんでください。