UVフロアコーティングは紫外線に強いわけではない
そろそろ自宅の床を綺麗にメンテナンスしたいと考えている人に、今回の記事はおすすめです。UVフロアコーティングの特徴を紹介します。UVという名前が付いているので紫外線に強い印象を受けますが、実際は紫外線に弱いのが特徴です。しかし、そのデメリットを克服することでメリットが活きます。その方法を参考にしてください。
そもそもUVフロアコーティングって何?
床がピカピカの状態に生まれ変わるほどの光沢が持ち味のUVフロアコーティングについて紹介します。
UVフロアコーティングとは
最初からフロアコーティングに使用されていたわけではありません。車の表面塗装に使用されていたのですが、その後にフロアコーティングにも使用されるようになりました。薄くて硬い膜を張ることで床を傷や汚れから守ります。
耐久性
耐用年数は比較的長く、およそ10年程度といわれています。これは、一般的に使用されているワックスやコーティングと比較すると長く、同じくらいの耐用年数の商品はウレタンハードコーティングになります。そのため、一度コーティングすると長持ちします。
一般的なワックスやコーティングを数年おきに塗るか、ウレタンハードコーティングと同じく10年程度に一度の塗装で済ませるかは、費用面も踏まえて判断してください。また、一度施工するとすぐに乾燥するので、ワックスが乾くまでの時間は何もできないということはありません。
そして、日常生活で床に物を落下させてしまったときに床にへこみや傷ができたり、家具や家電を運搬しているときに引きずったような跡が床に付いてしまったりしがちですが、UVフロアコーティングで施工すれば小さな傷も防げます。
安全性
床がピカピカになると気になるのは、床が滑りやすくなったのではないかということです、UVフロアコーティングで施工した床はそのようなことはありません。子ども、高齢者、ペットがいても安心して生活できます。グリップ性が高いので転倒防止に有効です。
エレガントな仕上がり
UVフロアコーティングの光沢は美しいものがあります。その光沢をグランドピアノに例える人がいるくらいエレガントな仕上がりです。そのため、築年数が長い注文住宅であっても、UVフロアコーティングを施工することで上品な印象を与えることができるでしょう。
艶の調整ができないデメリット
光沢が特徴のUVフロアコーティングですが、艶の調整ができないデメリットがあります。そのため、床の光沢が強くて眩しく感じてしまう人もいるかもしれません。とくに、照明の光が反射する場所は眩しく感じやすいので、室内を落ち着いた雰囲気にしたい場合は、UVフロアコーティング以外の方法で施工するか、床にラグやマットなどを敷いて光沢を抑えるように工夫しましょう。
実はUVフロアコーティングは紫外線に弱い
UVという名前に騙されないようにしましょう。紫外線に強いわけではなく、紫外線に弱い特徴があります。
太陽光に弱いデメリット
UVという名前を耳にすると紫外線に強いイメージを抱きますが、事実はその逆で紫外線のなかでも太陽光に弱いデメリットがあります。太陽光に弱いので、床を綺麗にコーティングしても、リビングなどのよく日差しが当たる場所はひび割れを起こしてしまうこともあります。ガラスコーティングより弱いといわれているので、UVフロアコーティングの効果を長持ちさせるためには、対策を講じることが必要です。
UVフロアコーティングの特徴をよく理解して選ぼう
紫外線に弱いUVフロアコーティングですが、上手に活用することで機能の低下を防げます。
UVカットフィルムを活用しよう
UVカットフィルムは、ウィンドウフィルムの一種です。UVカットフィルムを貼ることで床や家具の色褪せを防ぎます。せっかく床を綺麗な状態にしたのに、紫外線のダメージの影響で、すぐに元の状態に戻したくない人は活用してみましょう。
汚れをこまめに落として綺麗な状態を保つ
いくら傷が付きにくいといわれていても、10年程度めったにメンテナンスしないと床に傷ができてしまうかもしれません。UVフロアコーティングは薬品に強いという特性があるので、汚れをこまめに落として綺麗な状態を保つようにしましょう。
洗剤、アルコールスプレー、除光液で床の汚れを落とせるので、日常生活で付着した汚れが頑固な汚れに変わる前に掃除しましょう。あくまでUVフロアコーティングは傷が付きにくいように床を保護し、光沢を持たせるためのものなので、その機能をできるだけ低下させないようにメンテナンスしましょう。
まとめ
エレガントな光沢と耐久性に優れているUVフロアコーティングは、紫外線に弱いデメリットがあります。しかし、UVフロアコーティングは一般的なワックスやコーティングと比較すると効果が長く持続します。また、日常生活でついてしまう床の傷を未然に防止できます。そのぶん値段が高くなりますが、床に光沢もつき、グリップ力が強く安全性が高いので、フロアコーティングの中では適している商品といえるでしょう。デメリットを補うために、UVカットフィルムを活用することで、家具や床のダメージを減少させることと、セルフメンテナンスで床をいつも綺麗な状態に保っておくことが有効であるといえます。