フロアコーティングにおける水性と油性の違いとは?選び方を解説!
コーティング剤はさまざまな種類があります。しかし、水性か油性かによって耐久性、匂い、乾燥時間などが異なるのが特徴です。また、期待される効果や費用も異なるので、冷静になって比較して検討しましょう。水性にするか油性にするか悩んでいる方は、どのようなことを決め手にして決定すればよいのか解説するので、参考にしてください。
フロアコーティングの水性と油性の違いとは
フロアコーティングの水性と油性は、まったく異なります。どちらが優れているというわけではありませんが、業者の中でも意見が分かれるものなので、最終的には自分で決定する必要があります。自分で決定するための知識を蓄えていきましょう。
耐久性の違い
ウレタンやアクリルを使用している水性コーティングは、耐久年数が2~3年と短いのが特徴です。ガラスやシリコンを使用している油性コーティングは、耐久年数が10年以上になので、効果の持続と耐久性が違うことが分かります。
施工時の匂いや乾燥時間の違い
水性と油性では安全性に違いがあります。油性コーティングでは、シンナーやトルエンなどの有機溶剤と呼ばれるものを使用。そのため、施工時の匂いが強く出ることが特徴です。人によっては、吐き気を催して気持ち悪くなってしまうことがあります。
ただし、有機溶剤は半日から1日程度で揮発するので、生活を送るときも匂いが気になってしまうことはありません。匂いが気にならなくなるまで換気すると、普段の生活を送れるようになるので安心してください。
また、油性コーティングは乾燥時間が長いわけではありませんが、1日程度は必要です。そのため、施工直後は自宅で過ごせない可能性もあるので注意しましょう。
一方、水性コーティングでは、シンナーやトルエンなどの有機溶剤を使用しません。施工時に具合が悪くなることはないでしょう。水性コーティングは乾燥時間が短いのが特徴です。一般的には半日から1日程度といわれています。ただし、種類や成分により違いがあるので注意しましょう。
施工する場所や目的による選び方のポイント
フロアコーティングは乾燥するのに時間がかかるので、現在入居している人やすぐ新居に入居したい人は、施工する場所や目的による選び方を考えなくてはなりません。
たとえば、ガラス系コーティング、シリコン系コーティング、ウレタン系コーティングは乾燥時間が長くなるので、すぐに生活を送りたい人には向いていません。また、UVコーティングはかなり艶が出るので、高級感を演出したい場所におすすめです。
シリコン系コーティングは、グリップが効くので、小さい子ども、シニア、ペットが移動する廊下などに施工すると転倒防止の期待が持てるので効果的でしょう。
水性と油性それぞれのメリット・デメリット
メリットとデメリットを見ていきましょう。冷静になって両方を比較しましょう。
水性フロアコーティングのメリットとデメリット
水性フロアコーティングは、環境負荷が小さいことがメリットです。摩耗に強いというメリットもあります。しかし、耐久年数が短いデメリットと艶が出にくいのがデメリットです。
油性フロアコーティングのメリットとデメリット
油性フロアコーティングは、耐久年数が長いのがメリットです。豊富な種類を取り揃えているのもメリットでしょう。しかし、剥離が困難であることと補修が難しくなることがデメリットとして挙げられます。
水性と油性のフロアコーティングを選ぶポイントと注意点
フロアコーティングは、複数のコーティング剤を使用して施工できません。施工する目的や場所に応じて選択しましょう。また、予算は初期費用だけではなくイニシャルコストも考慮しながら比較することが大切です。予算の範囲内で収められるようにしましょう。
施工環境による注意点
フロアコーティングは、施工時や施工後に窓を開けて換気する必要があります。その際、近隣住民に迷惑がかかる可能性もあるので、事前に施工することを伝えておきましょう。
施工前に考慮すべきポイント
フロアコーティング施工後は、半日以上乾燥しないので、必要なものがあっても施工した場所は通行できません。必要なものは施工前に準備しておきましょう。
そのほかの注意点
水性か油性か悩んだときは、業者の意見も参考にするのもよいですが、事前に自分でも調べておきましょう。なぜ耐久年数に違いがあるのか、環境負荷とはどの程度のものなのかを自分でも調べておくことで、結論が出せるようになるでしょう。
まとめ
フロアコーティングを水性にするか、油性にするかを決定するときは、自分がどのようなことに重点を置いているのか意識するとよいでしょう。たとえば、環境負荷をできるだけ軽くしたいと考えている人は、それに適したコーティング剤を選択するべきです。
フローリングに艶を出したいと考えている人は、それに適したコーティング剤を選択しましょう。あとは予算の範囲内で施工できるかどうか業者に確認することが大切です。